こういった商売をしていると、いわゆるクリエイターと呼ばれる人たちと交流を深める機会がよくあります。

そういったイベントに絵描きとして参加することもあるからだ。

そういった繋がりは非常に刺激になる。

自分とはジャンル違いのクリエイティブを目の当たりにできて、拘りの創作を見ることは自分の創作意欲にも火をつけてくれます。

そういったイベントなどにも昔はよく参加していたが、最近はすっかりそういった積極性を欠いている気がします。

もっとハングリーにならないとダメですね。

友人のクリエイティブを見て

先週末にハンドメイド作家の友人の自宅工房へ遊びに行きました。

かなり久々の再会だったが、品薄のピザポテトを食べながら盛り上がった。

自分とは異なったジャンルではあるものの、そういったイベントなんかで一緒になったこともあるクリエイター仲間だ。

最近色々思うことがあってしばらくの間、商品を作る実作業はせずに、在庫を処分しながらクリエイティブの追求をしていたらしい。

この響きが好きだ。「クリエイティブの追求」という響き。

我々クリエイティブに携わる人間たちは「生みの苦労」というものが付きまとうだろう。

ネームバリューやブランド力に胡坐をかいた商売ではなく、あくまでも創作した作品の独創性と完成度が、自分の評価を高める世界。

それがクリエイティブだと考えている。

そこの考えを共有できる仲間なのである。

より上のランクを目指した創作物を生み出すために、試行錯誤を繰り返してる友人を見ていて、自分もノンキに構えていたら置いていかれるなー・・・なんて思ったのでした。

新しいクリエイティブの構想に感銘を受けたが、作業をはじめたら予約でかさばってしまうだろう。

自分も何か作ってもらおうかと思ったが、横入りすることになるので遠慮すると言って笑った。

半年ほど前からはまっている技法

そんな友人との交流を終えたわけだが、ぼくも半年ほど前からハマって、極めたいと思っている技法がある。

何かしら自分のクリエイティブに新しい風が吹かないかと練習しているのです。

日本ではWood Burning(ウッドバーニング)と呼ばれいる絵画の技法だ。

この「Wood Burning」という響きがなんとなく照れる。

ジャパニーズクオリティだ。

要は「焼き絵」といって、木を焦がしてその濃淡を利用して絵を描く技法のことである。

木が燃えるからWood Burning・・・ このボキャブラリー

そこで、非常に声に出すのが照れるので、ぼくは世界的に共通な呼び名「Pyrography(パイログラフィ)」と呼んでいる。

これが、やりはじめるとハマるのです。

鉛筆画にも通ずる感じもあるのですが、木をはんだゴテのような道具で焦がして描いていくのである。

長く焼けば濃く、みじかく触れば薄く

そんな感じで濃淡をつけていくと、根気よく作業を進めれば、木の板にリアルな絵を浮かび上がらせることができるのだ。

ぼくが買った道具は、ペン先を取り替えることができるハッコーのマイペンαというもの。

細かいところを焼くときは細いペン先

面積の広いところは平たいペン先

場所によって色々とペン先を変えます。

興味をもった人は是非やってみてはいかがでしょう?

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リアルな絵からデフォルメした絵まで

やりはじめると終わりの無い世界です。

自分が納得できるところまで、延々続けれるのがこの世界。

リアリティを求めていつまでもジュウジュウと焼いてしまうのだ。

好きなものを板に焼きこんで、インテリアとして使うことが可能なんではないしょうか?

そう思うと色々なものにチャレンジしてしまうんですよね。

線画を焼いていこう!

この時チャレンジした絵は、歌手の安室奈美恵さん

おそらくこういった絵で、たくさんの絵描きさんがチャレンジした課題であろう。

 

まずは木の板にざざっと鉛筆なりで下絵を描く。

 

その下絵を焼きペンで焼きながら焦がし、線画を入れていくのである。

ここで、モチーフとの誤差が出てたらやる気が失せます(笑)

幸いこの安室さんを描いた線画は、ソコソコいい線いってると思いました。

線画がイイ線。

ギャグじゃないですよ (笑)

陰影をつけていく

その線画に対して、陰影を細かくつけていく

終わりのない創作の螺旋だ。

暗い部分が多いと非常に苦労します。

 

ですが、とても楽しいのである。

 

顔が浮きでてくるとなかなかステキな感じだ。

そもそもただの板なので、これを利用してインテリアの一部をDIYすることも可能なのである・

 

ただ、電気を消した状態の夜中の暗い部屋でこの絵が浮き出てくるとちょっぴり怖い(笑)

 

そして、リアルな絵をこの世界に求めると、自分が納得できるところまで作業が続くので、終わりがない。

エンドレスだのだ。

 

ただ、自分のサジ加減という理由と、趣味でやっているということに過ぎない絵なので、

責任感が無い絵は楽しくなってしまう。

時間を忘れて没頭してしまうのである。

大雑把なも描けてしまう。

ついついリアルな絵を作りたい!と思ってしまう技法ではあるが、ある程度デフォルメした絵でもこの技法は大活躍してくれる。

 

リアルに描くだけが「焼き絵」ではないということ。

似顔絵なんかを木に描いて、プレゼントするというのも悪くないかもしれません。

なにかしらの記念日にプレゼント用としても活躍できるかもしれない。

木の板にちょっとしたフレーム的なあしらいをほどこせば、一気に作品っぽくもなります。

 

今、現状では何も浮かんでいないが、何かアイデアがあれば一気に幅の広がる技法なのかもしれない。

革にも描けちゃう!

焦げて濃淡の出る素材であれば、革にも描けちゃいます。

こちらは焼ける速度が早くて結構びびります。

失敗する率もはるかに高いリスキーな作業。

木だと5秒で失敗になるところ、革だと0.5秒で失敗だ(笑)

それくらい焼けてくれます。

でも、革というものを加工して絵を入れる技術はたくさんあるが、この方法もなかなか面白い表現が可能なのだ。

失敗してしまうと革を使い物にならなくしてしまうという、一発勝負のハラハラドキドキな世界ではあるが、そのスリリングな状況もなかなか楽しい作業時間になるかもしれない

 

こういった創作が次の自分のステップになってくれるといいなと思う。

ぼくも、普段の仕事をこなしているだけじゃなく、密かに何か新境地はないかと日々模索している。

ぼくは「絵」「デザイン」という分野でのチャレンジが続くのだろうけれど、ぼくの友人たちも「ハンドメイド」という分野でのクリエイティブのチャレンジが続くのだろう。

ここでいい!というゴールが無い世界がクリエイティブ。

ぼくもこういった創作の向こうに、何かしら自分のスキルが上がる舞台が待っててくれたらな・・・なんて思いながら、色々なことにチャレンジしたいなと思います。

 

“一生クリエイター”

 

創作の主たちと同じキーワードを掲げて、作り続けていきたい。